花王アジエンス

 花王のシャンプー「アジエンス」は、Blogの持つ伝播性と
ナショナリズムをミックスさせたプロモーションが成功した。

 発売前の数週間、アジエンス予告サイトにて、スタイルが
良いけど個人までは特定できない女性のシルエットがあった。
 あちこちのブログで「あの女優は誰?チャン・ツィイーかも」
とクチコミによる噂が飛び回っていた。

 長らくシャンプー市場シェアのトップを守り続けていた
花王が、外資系のリーバにトップの座を奪われ、
「昔ながらの老舗企業、花王が外国製商品に負けた」
挫折感を味わっていた時期である。同時期、日本人女性は
韓流ブームもあり「我ら日本人のみならず、アジア人」
という意識を潜在的に持っていたのだろう。
「アジア人である誇りと自信」を謳った表現が消費者の
シンパシーを強く呼び込んだ。

http://www.kao.co.jp/asience/